こないだお風呂場にイモリが出た。
シャンプーを取ろうとしてボトルに近づいたら3センチくらいのイモリが張り付いてた。
びっくりしたけど小さくて可愛いし旦那にも見せてあげようとイモリを驚かせないように静かにお風呂を済ませ、着替えてから、居間でゴロゴロしてる旦那に「お風呂場みてみ」と話しかけた。
先にお風呂を済ませていた旦那は知っていた。なんじゃい!知っとったんかい!
「虫食べてくれそうだしそのままでいいかなって」
まあ……たしかに……
驚かせる作戦が失敗した私は少し拗ねたフリをした。なんだよー、知ってたのー?じゃそのままでいいね、って水を飲む。
そんな私をみた旦那、
(イモリとか苦手なんだ………)と勘違いしてしまっていたらしい。
はい、すれ違い。
次の日からイモリとの共同生活が始まった。
イモリちゃん、私のシャワー中はほぼ動かないけど、水で濡れた方に移動しているのを確認。
朝からカラカラに乾いたお風呂場に行って
「イモリちゃん、水、ほい」
って浴槽に軽く水をまく。
私は飼う気でいた。
なんならちょっと調べた。
イモリ 野生 飼育
で調べた。へえ〜肉食かあ、虫食べるんだもんね。じゃあキャベツとかは食べないのか。
そんな感じで画面に目を通していたらイモリには毒があるという文。え……毒?。なんだかフグと同じ毒らしい。え………
ペットボトルでも切って部屋を作って、お風呂中は危なくないようにそこに入ってもらおう!なんて考えていた私は少しびびった。
だって全裸手づかみでいこうと思ってたし……。
でも!でもでも小さい頃トカゲとか触ってたけど30まで元気に生きてるよ?噛まれたあの子も子ども産んで元気にやってるよ?ほんとに毒あんの?と思い、「大丈夫やろ」と言ってほしくて翌日出張から帰ってくる旦那に置き手紙を残した。
「おかえり!待ってました!
イモリちゃんに水あげて!とりあえずバケツにでも入れようとしたんだけど、ネットにフグと同じ毒あるって書いててびびっちゃった!」
私が帰宅したら「毒とかないやろ」って笑ってる旦那とともにお風呂場には水をもらったイモリちゃん、もしくはシゴデキ旦那の手でバケツに移されたイモリちゃんがいると思ってた。
「窓から放り投げたよ」
ええ?!
ええええええ???!!!ええ?!!!
ええええ?!!!ええええええええ!!!!
なんでだ!あの子は家族だぞ!なんでそんなことができるんだ???!!
「いや……気にしてたでしょ」
!
あの置き手紙を読んで、毒あるかもしれないイモリを私が怖がっていると感じて放り投げてくれたのか……ヤサシイネ………
いや、違うんだ………気にしてたんじゃなくて、気にかけてたっていうか……あの子に家に発生するご飯(虫)を食べてもらいつつお風呂で共存するにはどうするか考えていて……ウッ………ウッ……イモリちゃん…………ベタに「みゆき」にするかどうかまで考えていたのに………ウッ……
まだ3センチ……この炎天下のなか、みゆきが安全に暮らせるとは思えない…ウッ…………
どうしてるのかな、みゆき。旦那に電話すればよかったな。話せばわかったかもしれないな。文章ってうまく伝わらないな。
と、思った話。
後日ゲームセンターでカブトムシ取ってくれた。
わあい。