私の家は山の上。
すっごい階段登ったところ。
今日は研修があったから電車に乗って移動したくて、朝から階段を全力で駆け下りた。
途中には、おばあちゃんが椅子に座って日光浴してる家がある。
実は何回か挨拶だけはしたことある。
すれ違う人に何も言わないのもあれなので
「おはようございますー」って挨拶するようにはしているけど、だいたいの人は全力階段下り中の私に驚いたあと「ああ?!……ああおはようございます」って返してくれる。申し訳ない。
日光浴おばあちゃんには
「なあん、学校?」って一回学生に間違われた。
訂正するのも別におばあちゃんにとってはどうでもいいことか、と思って学生のフリしてる。
リュックだし、なんかそう見えるんかも。
今日は「勉強してきまーす」って声かけた。
おばあちゃんは笑って手をひらひらしてくれた。
……これ、聞こえてないのでは?
まあ、反応があって、うれしい。
研修では話したことない人に話しかけてみた。
応えてくれたけど、すぐにスマホみてた。
発表のときは手が震えてたし、人と話したりだとか、そういうの苦手なのかも。
でも面白い話聞いて笑ってたから良い人なのかも。
帰り道、朝ドタドタ駆け下りた階段を今度はのろのろ登った。
途中でたまに見るおじさんと遭遇。
私の記憶が正しければあのベランダにペットボトルの風車つけてる部屋のおじさん。話すのは2度目。
「こんにちはー」
「ん!?嬢ちゃんどっからお越し?」
今度は観光に間違われた。リュックだからか?
続く階段の上を指差しながら「〇〇町に帰ってますー」って言ったら
「あん?!〇〇町か!じゃあなんだ!アスリートかい?!」
アスリート?
アスリート………?
違うけど………え、なに、リュック背負ってるから?
階段登って帰る人のことをおじさんはアスリートと呼んでたりする?
でもたしかに15分くらい階段登り続けるし、これはちょいとアスリートかもしれない。おじさん間違ってないかもしれない。
なのに私は「アスリートではないですね(笑)」
って何の面白みもない答え方しちゃった。なんか悔しいな。気の利いたこと小粋に返したかったな。
力量不足。
ガジュマルを植え替えてみた…!
どきどき…!枯れませんように!